説明 3年生の高橋 加奈の母方の伯父、古峰 和夫が2か月ほど前に亡くなった。60歳代前半だった彼は、独身で子供もいなかったと、加奈は父から教えられた。加奈の母は既に病死していて、伯父と血縁があるのは、加奈と、叔母である古峰 千里の2人だけだった。遺言により、七裡にある平屋の一軒家を加奈が、伯父が住んでいた隣の市のマンションを千里が相続することになった。

加奈が相続した家は不気味な感じがした。伯父もなぜかここには住まず、マンションに住んでいた。見に行ったところ、中にはほこりが積もり、ここ30年は誰も住んでいないようだ。当然、電気も水道も通じていない。しかし、窓辺に人影が見えた、物音が聞こえたなどの噂があった。

高橋家は家の中を整理するため手伝いを募集する。〔生徒〕もその手伝いに誘われる。手伝いをしつつ、家の中を調べて、噂の真相について調査し発表することが、〔生徒〕たちの目的だ。